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Works(個人住宅/Privatehouse)
Photo : TOSHIHIRO SOBAJIMA
島津山の閑静な住宅街に建つ住宅。
敷地周辺にはけやきなどの立派な大木があり、玄関アプローチや窓ごしからの眺めに取り込む事で避暑地を思わせる
涼しげな眺めとなる。
窓の水切りをコンクリートで仕立、手焼きのタイルとコンクリート打ち放しの程よいバランスは周辺樹木と一体となり、
ほど近くに品川のビル群が建つ都心の住宅である事を忘れる。
内部動線計画は活動的に生活をしていただきたいという思いを込め、
階段をコアに配置し行き止まりの無いプランとした。
各スペースからは隣接する空間を取り込み、どこにいても広がりを感じるものとする。
墓地に隣接する敷地だが、ある高さから上はひらけている為、墓地への視線を遮りながらも空の広がりを取り込む窓計画とする。
内部床の大部分はカーペットであるが
階段は片持ちにする事でトップライトの光を優しくおとし、上下にも空間の広がりをもたせる事でカーペットの重みは感じない。
また玄関を入ってある階段は玄関のシンボルとなる。
建具、また適材適所に配置した十分な収納の面材はウォールナットの板目が流れ、
自然が作った曲線が空間の豊かさを演出してくれる。
取手、枠なども邪魔になるので極力省いた。
その効果は表情のあるカーペット、左官の壁もすっきりとした印象となる。
理想的な居室は暮らし始めた時ベストな状態になるのが理想の設計と考える。
なので居室は空間を引き立てるためのキャンバスでありたい。
竣工写真は物足りないくらいがちょうどいい。
浴室は白でまとめ清潔感のある空間としながらも、遊び心と懐かしさを感じさせる丸モザイクタイルで表情を演出。
毎日の入浴時間を充実したものとして欲しい。
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